ジビエを観光に。見学・食事・地域連携の始め方
施設の仕事を見せる食事やお土産につなぐ地域で役割を分ける
ジビエを観光につなげる入口は、施設の見学、食事、地域案内の組み合わせです。施設が肉と現場の説明を担い、案内や食事を地域の事業者と分担する形もあります。
山梨県富士吉田市と岩手県大槌町の公開事例から、自施設が提供できるものと、地域の相手に相談することを整理します。

見学で、普段の仕事を伝える
富士山ジビエセンターDEAR DEERは、道の駅富士吉田に隣接し、処理加工の様子をガラス越しに見られる施設です。2026年9月号の農林水産省「aff」では、展示と見学を通してジビエを知ってもらう取組が紹介されています。
同施設の2026年10月1日付の案内では、視察研修は座学・質疑と施設案内を組み合わせ、おおよそ1〜2時間。自施設で考えるなら、説明できる工程、見せられる場所、対応する人をセットにして相談する方法があります。

食事やお土産は、地域の店と組み合わせる
DEAR DEERのショップでは、鹿肉のハンバーガーやホットドッグを提供しています。見学に加えて、食べる入口も用意している例です。自施設に飲食設備がない場合には、近隣の店で食べてもらう企画を相談できます。
農林水産省の大槌町の事例資料では、町内の宿泊施設や飲食店が大槌鹿の料理を提供しています。処理施設への訪問と、地域の店での食事を組み合わせる発想が得られます。お土産を添えるなら、持ち帰りやすい量と保冷方法も、売場と相談する項目です。

受付・案内・食事を、地域で分担する
大槌ジビエツーリズムは、食肉加工を担うMOMIJI株式会社とNPO法人おおつちのあそびが共催しています。公式サイトには、狩猟同行、解体体験、ジビエBBQなど、内容の異なるプログラムが掲載されています。
初回の打ち合わせでは「施設が出せるもの」と「相手に頼みたいもの」を分けると話を進めやすくなります。たとえば施設は肉と説明、体験の運営者は受付と案内、宿や飲食店は食事、という分担案です。観光協会には地域で組める相手や広報を相談できます。
観光協会・宿との打ち合わせメモ(編集部案)
- 体験の中身
施設から伝えること:見せられる工程・説明できる地域の話
相手と相談すること:案内の流れ・食事や周辺観光との組合せ
- 受入れ
施設から伝えること:対応できる曜日・人数・所要時間
相手と相談すること:受付担当・予約期限・移動方法
- 食事と商品
施設から伝えること:肉の規格・供給量・納品条件
相手と相談すること:献立・保管・保冷・持ち帰り方
- 費用と中止
施設から伝えること:施設側の対応費・準備の負担
相手と相談すること:料金の分担・天候や作業変更時の対応
まとめ
- ガラス越しの見学や座学など、施設の仕事を伝える入口がある。
- 施設と、地域の飲食店・宿を組み合わせる事例がある。
- 肉・説明・受付・案内・食事の担当を分け、相談用の一枚にする。
コピーして使える、地域連携の企画メモ
- 提供できること:[肉・商品][説明・見学][対応できる曜日・人数・時間]
- 組みたい相手:[観光協会・運営者・宿・飲食店][頼みたい役割]
- 打ち合わせ事項:[費用と予約][衛生・見学動線][中止時の対応と連絡先]