ジビエの在庫管理は、実物が動く時点で記録する
在庫は、実物と記録をそろえます。番号と販売可能分を共有します。まず一つの棚で確かめます。
在庫を調べるたびに冷凍庫へ行く運用は、確認のたびに現場の手を止めます。必要なのは、実物が動く時点で記録を更新し、同じ情報から返事ができる状態です。
一つの棚を選び、製品ができてから出庫するまでを追います。番号、数量、状態、保管場所を照合し、記録が途切れる作業を特定します。
在庫の差は、数字がずれた作業までたどる

在庫の差を直すときは、原因も記録します。数だけを合わせて終えると、同じ作業で起きた差を次に見つけられません。
包装後の登録忘れ、出荷後の入力待ち、加工への振替、返品、重量の単位違いを分けます。朝は一致していた在庫が夕方にずれたなら、その間に動かした製品から調べます。
一週間、差が出た製品の番号、最後に動かした時刻、作業内容を残します。繰り返し出る原因を一つ選び、記録する時点と担当を変えます。
個体の番号と、袋ごとの製品番号を使い分ける

元の個体を示す番号と、目の前の袋を区別する番号は役割が違います。一頭から複数の袋を作る施設では、袋ごとの販売や保管を区別する情報が必要です。
製品番号に部位、重量、保管場所、元の個体を結び付けます。小分けした場合は、古い袋を在庫から外し、新しい袋との関係を記録します。
今の番号を活用し、一袋を包装から出庫まで追います。読み取り機器は、実際の低温・水分・用紙の条件で試します。
販売できる在庫と、取り置き・確認待ちを分ける

棚にある数量と、販売できる数量を分けます。取り置きや品質確認待ちを同じ数字に含めると、営業は販売の可否を判断できません。
取り置きは、製品番号、重量、得意先、担当、期限を共通の記録に残します。変更や解除も同じ記録へ反映します。
現場と営業で「販売できる在庫」の定義をそろえます。棚を分ける方法と在庫表に状態を付ける方法から、実物と記録を照合できる運用を選びます。
一つの棚で試し、確認時間と差異を比べる

改善は対象と期間を決めて検証します。一つの棚や一つの部位に絞れば、普段の業務の中で変更前後を比較できます。
試す前に、在庫確認にかかる時間、差が出た件数、入力の手間を記録します。試した後も、同じ担当と製品の範囲で測ります。
確認の往復が減ったか、現場の入力負担が増えたかを両方確認します。採用する手順を短く残し、別の棚へ広げます。
今日から揃える3つの約束
- 製品ができた
決めること:包装単位の番号・重量を登録
確認の仕方:実物と登録済み一覧を照合
- 取り置きする
決めること:誰が何を確保したかを共有
確認の仕方:販売可能分と区別できるか確認
- 出庫する
決めること:実物の番号と出庫先を照合
確認の仕方:出庫後に在庫が一致するか確認
まとめ
- 実物が動く時点で記録し、差が出た作業を特定する。
- 個体・袋・棚の番号を結び付け、取り置きを区別する。
- 一つの棚で確認時間と差異を測り、手順を決める。
最初に試すこと
- 一つの棚・一つの部位から、実物と表を合わせる。
- 1週間、増減が発生した場面で記録する。
- 棚卸しでの数の違い件数と、在庫確認にかかる時間を比べる。